2014年12月6日土曜日

有名人になった!?ユースへのインタビュー

 もうCOPの1週目が終わろうとしていて時間が経つのが早いなと感じています。
 COP=国際交渉、というイメージを持たれる方が多いかと思いますが、締約国による実際の交渉(Negotiation)の他に、サイドイベント、パビリオン、展示が行われています。サイドイベントの数は2週間で200近く行われ、スピーカーが日頃取り組んでいること、考えていることなどをプレゼンしています。また、政府・NGO等仕事としての参加ではない人も多く(多くのユースが該当しますね)、そういった人を対象としたアンケート、インタビューを行う研究者(教授・学生)もいます。今回はCYJ派遣者が交渉を聞く以外に何をしているかにフォーカスして書いていきたいと思います。
 

 1日の記事で少し触れましたが、この日はスウェーデンの大学のカール先生からインタビューを受けました。カール先生は社会学が専門で、特にスウェーデンを含むスカンジナビア地域・日本の環境、気候変動におけるユースの活動を研究されているそうです。COPに参加する理由、会場の雰囲気は想定していたものと比べてどうか、COP期間中に何を達成したいか、他国のユースをどう連携しているかといった質問をされました。こうしたインタビューでは個人の意見が"国"を代表する意見のように扱われる可能性があり下手なことは言えませんが、各々自分の考えを答えました。COP19でも同様にインタビューを受けていて、良い関係が築けています。
 
 
 サイドイベント、パビリオンでは、他国のユースから声をかけていただきCYJが発表をする機会を持つこともできました。ちなみに、サイドイベントは会場のmeeting一覧にも掲載されたオフィシャルなものであり、パビリオンは国ごとのブースを指し、ブース内で行われる小規模のイベント内で喋る機会をもらいました。4日はサイドイベントで服部が、5日は中国パビリオンのイベントで塩原、服部の二人が、韓国パビリオンのイベントで北がそれぞれ発表しました。日本パビリオンでもイベントが開催されていて、JICA、JAXAの方などがお話をされています。


中国パビリオンは他国と比べ広く、お金をかけているなと感じます



韓国パビリオンでのイベントの様子


 中国パビリオンでの発表後、China Radio International、新華社通信の方からインタビューを受けました。COPに来た理由から京都議定書第二約束期間に日本が参加していないことに対してどう思うかに至るまでさまざま。福島原発事故をうけて日本がどのような状態にあるか、日本政府が石炭火力を推進しようとしている理由などを説明しました。COPが気候変動の会議であるためか原子力についての話をメインにしたイベントはほとんどなく、このインタビューのように少人数で話すときに織り交ぜるようにしないと日本の置かれている現状を理解してもらうことはなかなか難しいと感じました。放射線の脅威、汚染水の処理、除染の必要性を理解している人は少なく、日本は原発を止めて火力に置き換えることで気候変動をあえて促進しようとしている、と感じている人も少なからずいるように思えます。相手の置かれた現状・立場を理解して物事を考える重要性を感じます。そしてこれは気候変動の影響を受けやすい国と受けにくい国との関係にも言えることかもしれません。

ラジオの取材を受ける様子




 今回はCYJが受けたインタビューを中心にお届けしました。これ以外の活動も行っているのでまた次回書きたいと思います。それでは今日も会場に行ってきます!


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