2013年11月17日日曜日

日本の新しい削減目標について

こんにちは!CYJサポーターのぶっちーです。
今はCYJ活動から身を引いて、時間のあるときに活動のお手伝いをしています。
社会人のため、COPの情報はまとめてチェック!というような感じですが、
この数日間のニュースから思ったことを書きたいと思います。

私はCOP15@コペンハーゲンに参加しました。もう4年が経ちました。
コペンハーゲン会議は当時かなり注目の会議でしたが、
2020年までの排出削減の枠組を決められなかったということで、
現在でも「コペンハーゲンで決まっていなければならなかった」という言われ方をしたりします。
そういう意味では節目の大事な会議だったのだなぁと思います。

当時、日本は民主党政権で、鳩山元総理がCO2を【2020年までに1990年比25%減】
という目標を引っ提げて会議に挑みました。
その後、政権が自民党に戻り、3.11の震災を経て原発政策に見直しがかかり、
現在は数日前に【2020年までに2005年比3.8%減】という目標が発表されました。
これは1990年比にすると3.1%増ということになります。
京都会議で決まった2012年までに1990年比6%減よりもゆるい目標となっています。

これを「目標」とは呼びたくないのが正直なところ。
国内事情が5年、10年前とは違っているのはわかるけれど、
国際社会からは「日本はこれ以上努力しません!」と言っているように見られるでしょう。

京都議定書の6%減の目標のときも、削減内訳の半分以上を占める3.8%分は
「森林吸収源」という森林の管理や成長によってカウントされるものでした。
産業界に甘いですね。今回も産業界に配慮してるのかなーと。

11月15日(金)のモニカのブログにも化石賞(the Fossil of the Day)の話がありましたが、
こんな訳で日本は「交渉に後ろ向きな発言をした国」として表彰されたのでした。

経済が停滞しがちな日本だからこそ、新たな規制や政策を作って、
その中で試行錯誤しながら新しいモノ・サービスを生み出していければと思います。
今までの暮らしや産業にしがみついているだけでは日本社会は続きません。
少しずつ、身の丈にあった社会に変化させていきましょう。

(とはいえ、自分も電機メーカーの営業なので…複雑な心境です^^;)


おまけ!
写真は2009年の会議のときにコペンハーゲン市内にあった広告。
"I'm sorry. We could have stopped catastrophic climate change...we didn't."
2020年にこのセリフを聞かないよう、皆で知恵を出し合っていきましょう。


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