2012年12月10日月曜日

国際交渉―COP―に参加するユースの意義と価値はなにか


 COP18終了後の竹内です。毎日徹夜続きであっという間の一週間でした。
 当初からCOP18に向かうに当たり、常に問い続けたもの-「COPにおいてのユースの意義や価値は何か」-に二つの答えが得られたかと思います。第一に「学習・ネットワーキングによるユースの成長」、第二に「ユースによる交渉官・ステークホルダーへの影響力」です。


YOUNGO(世界中のユースが集う)のミーティング
第一に「学習・ネットワーキングによるユースの成長」と思えた理由として、唯一の解決策となる答えがない問題(気候変動など)と、僕が考える答えとしての個々人の取組み(小規模・分散型ガバナンス)を促す意味で、世界中から気候変動を解決したいと(熱い)想いをもった、各地域の活動するユースが集い、議論し、互いの価値観・情報・人脈・知見・情熱・想いをシェアすることや、国際交渉での気候変動への取り組みの限界性(アクションの実質的な効果)と可能性(アドボカシ‐やネットワーキングによる個々人の能力アップなど)を得る「学習の過程」は、ユースの成長としてもとても価値があると思えるからです。交渉自体を変えるだけでなく、彼らユース自身が変わり、各地域をシフトしていく、それが世界各地で分散的に起こること。つまり「世界が
 シフトし得る」こと。これ実質的な成果が出るまで長期的な部分もあると思いますが、教育・学習としての意義があり、有効なアプローチだと思います。実際にCYJメンバーの中にも研究の気付きを得たことや、僕もこのブログの記述のような学びを得ることができたと同時に、各国の交渉官・国連職員・NGOユース間のネットワーキングや、グローバルレベルのユースへの取組み・仕組みを把握し、行動・選択肢の幅が広がったのは今後の大きな財産になりうると思います。


世界中のユースが議論!
第二に、「ユースによる交渉・ステークホルダーへの影響力」では、YOUNGOと呼ばれる組織での作った声明文(政策提言、特にユース自身を対象にするキャパビルについて)が実際に交渉のテキストに載っているという事実を、UNFCCCの国連職員とのインタビューでわかりました。YOUNGOとは、COPにおいて国連が唯一正式に認めた「ユース」としの代表性を担う組織のことです。YOUNGOではアジアユースに限らず、世界中のユースで構成されており、様々な作業グループが形成されており、その一部で政策提言を担う作業グループから声明文が作成されます。そういった意味でも、ユースによる政策提言も一定の意味はあると思います。また政策提言をしていく過程-その分野の研究や声明文作成における文章の内容における各国ユ    ースからの合意を得る作業-も、ユースにとっての貴重な成長の機会だと言えます。




COP18終了間際でもYOUNGOの最終会合
最後に当たり前かもしれないですが、僕たち一部が巨大な問題(持続可能な社会構築、気候変動問題)を抱えているのではなく、世界中の人々(各国のユース)が取り組んでいる。だから焦らず、無力感にならず、やみくもに行動せず、自分なりのペース・やり方で動けばいいと思う、そう思うとほっとした感覚もあります。そのことを現実に各国ユースの姿を見たときに実感しました。僕だけじゃなく、同志が世界中にいるのだということはとても大きな励みになります。
 









最終日の交渉終了後のスタンディングオベーション

これからもグローバルな視点でのユースの活動に目を置きつつ、自分の将来像を踏まえながら次のステップに切り替えていきたいと思います!



アジアユースのこれから




こんにちは!派遣メンバーの竹内です。COP18二週間目、遂に「Asian Youth World Café」を開催しました!イベント当日は急遽、場所変更などのトラブルもありましたが、無事開催することができました。各テーブルでは「Equity, Green economy, Earth day, Energy, Capacity building」など各参加国のユースから持ち寄った議題をテーマに 対話をしました。同じアジアの国といえども、途上国・先進国とでは環境・価値観・考え方が異なるユース同士が対話し、互いの違いを理解し合い共有し合いことができ、大きな学習の機会になったかと思います。
特に、僕が本当に希望的でだと感じ、うれしく思えたことは、途上国ユースでも「サステナビリティ、生活の質など」が重要だと認識していくことに立ち会えたことです。僕ら先進国が途上国に向かって経済発展を軸にした暮らし方を咎めることは厚かましいと思う一方で、途上国ユースからサステナビリティを認識してくてることは、各国での取組みにおいて、とても重要な方向性になるものだと思います。



また、この対話からCOP18後の取組みをアジアユース間で作ろうというアイデアも生まれ、アジアユースでの繋がりを絶やさないようにする仕組み作りに向けての話し合いがCOP18の期間中をかけて行われました。今後、各国から代表者を募り、定期的にスカイプミーティングを行うほか、各地域での同時アクション、幾つかのワーキンググループを立ち上げて連携を強めていこうとする予定です。COP18を起点に、アジアユースからCOPへリーダーシップを発揮できるように今後も応援していきたいと思います!


2012年12月9日日曜日

ユースの存在意義②

こんにちは!派遣メンバーの長澤です。

ついにカタールでの夢のような2週間が過ぎてしまいました。
今はトランジットのアブダビにいます!
帰りたくないです><

こちらからの最後の投稿(になるのでしょうか・・・)は、
前回に引き続き、「ユースの存在意義」について私が感じたことをお話ししたいと思います!

前回は「Intervention」について自分が思ったことをつらつらと書きました。
今日は「Action」についてです。

「ユースが国連会議でActionを起こす」と聞いて、イメージが湧きますか?
難しいですよね。
私もこっちにきて、ようやく「Action」のことが少し分りました。
今日は皆さんにユースのアクションについて少しでも伝えられたらな、と思います。

前回もお話しした通り、私たちは交渉官と一緒に会議そのものを動かすことはできませんが、協力をして交渉の促進を後押しすることができます。
そのひとつが「Action」です。

この「Action」
かなり注目度が高いです。

前回の「Intervention」は、話す人数、時間、などが決められていますが、それに対して「Action」は、Actionを起こすかどうか、という0の段階から自分たちで決めます。
どんなアクションを、いつ、どこで、どうやって起こすかが決まったら、COPに参加するユースの多くが登録している「unfccc youth」というメーリングリストに情報を流します。


COP18期間中のユースのアクションをいくつか紹介します。
ニュージーランドユースによる「Connected Voice」



2枚目の写真の文字が見えるでしょうか?
"DEAR NEGOTIATORS,
 1.5 BILLION YOUTH ARE NOT DIRECTLY REPRENSENTED AT COP18. YOUR DECISIONS MUST REFLECT THEIR DEMANDS"
と書いてあります。
今回COP18に参加できなかったユースの意志まできちんと決定に反映されるように訴えています。

このアクションは、COP18が始まる随分前から準備が始まっていました。どこの国のユースがCOP18に参加予定かを調べたり、国旗を印刷したり。
またActionに選んだ場所が入口付近だったため、たくさんのカメラが立ち止まり、次の日にはこのアクションが会場のパソコンの一面を飾りました。


もうひとつ
これはアメリカユースによる「Put the Pressure on the Obama's Administration」

はじめに、オバマ大統領が選挙の時に公約したこと



次に今のアメリカの気候変動政策の現状



そして1枚目に写っている棒を持った女の子が
「これらはイコールですか!?!?!?!」
と言うと、


みんなで
「ノー!!!!!!!」
と叫びます。
と当時に「≠」のマークを首から下げた女の子が登場します。

こちらも相当な数のメディアが駆けつけてきていました。


最後に
YOUNGOというユースのプラットフォームが主催した「Sing for the climate」
どこかの国の行進曲をアレンジして、歌で気候変動防止を訴えかけます。


これはすごかったです。


写真を見て迫力が伝わるでしょうか
その場にいると、多分この100倍の迫力を感じますよ!


ユースのアクションに、これだけたくさんのメディアが集まります。
たかがユース、ではないのです。
今話し合われていること、決定されていくこと、その先の世界を生きる当事者が、私たちユースなのです。
私たちも、会議を形成する一つの重要なアクターです。

気候変動は今も進んでいます。
COPで、だけではなく、これからも、それぞれ自分の国で、世界に向けて発信を続けていければと思いました!

英語

国内組のぶっちーです。
師走はどんどんすぎていきますね。

COP18もついに、2020年までの第二約束期間の延長ということで終わりを迎えました。
日本は受け入れないということで、自主努力でどこまで排出量を削減できるか、しっかりウォッチしていかなければいけないと思います。
これから様々な団体が報告会などを開催するのでお時間ある方はぜひチェックして参加してみて下さいね。
CYJはCCWGと共催で1月12日(土)にやりますよ~。(同日開催でワークショップも!)
HPに詳細が掲載されるので要チェック!
http://climateyouthjapan.jimdo.com/

最終日の本当に最後の部分のwebcastを少し聞ききました。
COP15に行ったときは右から左~という感じでしたが、
今はそれよりは少しましになりました(笑)

次々と様々な国がしゃべっていると、英語のお国訛が興味深いなぁと思いました。
私は休学して半年ちょっとバンクーバー(カナダ)に滞在していましたが、行く前は「カナダのきれいな英語」を習得したいと思っていました。
語学学校に通っているうちは先生方のきれいな英語に触れるばかりでしたが、そのあとカフェでバイトをはじめると「きれいな英語」って何だ・・・と思うようになりました。

というのも、バンクーバーは移民の街で世界各国から人々が集まっています。
加えて、私がバイトしていたカフェは観光地だったため、色んなアクセントの英語の乱れ撃ち(笑)
そしてほとんどの人が自信を持って話しています。(日本人はあんまり・・・苦笑)

その中で感じたのは、「きれいな英語」なんて存在しないんだなと。
(もちろん自分好みの「きれいな英語」はありますが、あくまで好みのお話。)
そもそも骨格だって筋肉の付き方だってそれぞれ違うんだから、どうしても真似できないアクセントもあるはずです。

国際会議も色んなアクセントの英語が飛び交っています。
聞き取りづらいなって思う部分もたくさんあるかと思いますが、慣れれば面白くなってきます。
(まだまだ私は楽しみ切れてないですが・・・)
自分好みの英語を聞き続けるのもモチベーションの維持には大切ですが、色々な国のアクセントに耳を慣らしていくと、国際交渉でのどんな英語にも対応できるようになる日がくるかも!?と思います!
そんな日を思い描きながら英会話スクールに通っているぶっちーでした♪


2012年12月8日土曜日

Don't you doubt what you can know is what you want to know?


みなさま

こんにちは
国内班のえりこです。

昨夜帰宅後、COP18が終わったか状況をチェックしてみると、
案の定延長していました笑

国内からでも会議の様子はWEB-CASTで観ることが出来ます。
http://unfccc.int/meetings/doha_nov_2012/meeting/6815/php/view/webcasts.php
(現在は終了しています)

よし、じゃぁこれから見るか~と思ってたのですが、
会議が始まらないと音声もないので分かりません。

いま、考えれば「Negotiator」でチェックすれば良かったのかしら...
https://itunes.apple.com/app/negotiator/id568085923?ls=1&mt=8

このいつ始まるか分からないという状況はCOPではよくあり、現地でもけっこう困ります。

結局えりこは、小鳥さんの囀りと柔らかな日差しに冬の朝特有の冷気が緩やかに解ける
のを感じながら、Let's noteが画面に描写した「The conference has concluded」という
コードに小さな胸を痛ませつつも、ライナスのように肌を包む毛布に一定の充足感と安心感を確かめて…


ところで、会議はどうして延長するのでしょうか。
大きく2つの原因が考えられます。

原因1:合意形成が上手くいかないから、延長する
原因2:延長した方が合意形成が上手くいく

COPに集まっている200弱の国々の全てがどちらか片方の理由を支持しているのでしょうか。
もし、そうでなければこの「環境」にも改善の余地があると思います。


「ルール」というものは、それを破らないという約束の下に成立しているものであって、
その約束を放棄するだけのインセンティブを持つ代替手段がある場合、「ルール」は形骸化します。

「延長」した際には、その表向きの「ルール」がいくらか崩れて、その裏にあるより実利に密接な「裏ルール」によってアクターが動き出すために、話がまとまるのかもしれません。

私達、オブザーバーがどれだけその様相を「観測」できるのかは残念ながら分からないところだと思います。

ただ、2週間の会合期間が「延長」時間のための長い助走期間に過ぎないのであれば、
私達が観測しているものが「何であるか」をよく考えた方がいいのだと思います。

特に多くの「観測者」は現地に行かず、発信者による「二次情報」で判断せざるを得ません。

現地の「観測者」と国内の「観測者」の情報格差は、SNSの発達もあり、小さくなってきているとは思います。

しかしながら、現地の「観測者」が得ている情報がCOPというお祭りから与えられた「サービス」に過ぎない危険性も意識しなければいけないと思います。

えりこ

2℃って何℉?


おひさしぶりです^^
国内組の武田麻里です~


今回は…
COPとちょっと離れまして?、温度の話をしようかなと思います



みなさんご存知かもしれませんが、
今日世界では温度の単位としては、主に2種類が使われています。
摂氏(セルシウス度、℃)と華氏(ファーレンハイト度、℉)です


日常的には摂氏が使われることが多いのですが、
アメリカ合衆国、ジャマイカ、イギリス、カナダの一部では華氏が使用されています!


さて、この温度の単位たちはいったい何がどう違うのでしょうか?



実は…


摂氏:元々定義 水の凝固点を0度、沸点を100度とするもの

華氏:
ファーレンハイトがこの温度目盛を作った時の話には、いくつかの説があります笑”
日本で有名なものを一つ紹介します。
「0度」を同量の氷・塩の混合物によって得られる温度(この温度が人類が作り出せる最も低い温度であると
ファーレンハイトが思っていた)としたとしている。そして血液の温度を96度とした(馬の血液)。
当初は12等分しかしていなかったが、後にそれぞれを8等分して96度とした。
それまでは、物質が凍ったり沸騰したりする温度は一定であるとは思われていなかったが、
彼はこの目盛によって純水が32度で凍り、212度で沸騰することを観測した。












摂氏と華氏の関係は上のような式であらわされます~



さて、気候変動の国際交渉においては、
気温上昇を摂氏2℃未満に抑えるべきとされていますが、
これを華氏に変換したらいったい何度になるのでしょうか…?





正解は…上の式に当てはめて自分で確かめてみてくださいね♪

以上、気候と温度の話でした~

まり:)

アジアユースの可能性


こんにちは、CYJの竹内です!

今回は、僕のメイン活動の一つ、「アジアユースの共同アクション」の現場をご紹介します!日本ユースからCOP18に向けて今年の秋からスカイプやfacebookを通じてアジアユースと交流会を作ろうと提案し、日々のミーティングを重ねています。最初は台湾ユースとだけのやり取りでしたが、いつの間にか中国、ネパール、シンガポール、インド、ミャンマーなど各国ユースが集まったfacebookグループを形成し、常にインタラクションが得られる環境も出来上がりました。これまでアジアユース間での一つの形を作ることはなかったので、初の試みでワクワクしています!


そして地道にミーティングを重ね、遂に現地にてface to faceでミーティングを行いました!これまで写真と声でしか関われなかった人たちと、改めて直接出会えたことは、とても感動的です。



僕たちと同じように、途上国・先進国の区別を超えて、共に未来を考え行動するユースで出会えることができることは、とても希望的で、可能性を感じざるを得ません。

アクション実施においては、企画内容、場所、時間など各国のユースの意見を考慮しながら合意形成をとるので、意外と大変です。まず英語での議論・読み書きは前提で、COPの会場や他のユースのタイムスケジュールの都合(COPでは交渉時間が頻繁に変更するので大変)も調整したりなど、意外と難しいなと思います。実際に場所・時間は会議のタイムスケジュールが前提になるので、どうしても直前になっての決定になるので難しいです。


今回の「アジアユースの共同アクション」では、「Asian Youth World Café」と呼ばれるワールドカフェと呼ばれる会議手法を用いて、各テーブルにひとつのテーマについて議論し、各テーブルを回ることで、それぞれのテーブルでの議論をシェアすることを行います。このイベントをきっかけに、各アジアユースのネットワーキング、知見や情報のシェアを行うだけでなく、COP18後のアクション(COP19への取組)へ繋げていくためのアイデア共有を行う予定です。


 そしてミーティングの後はディナー!互いの夢やビジョンを語り合うことも、多様な人々が集うCOPならではの魅力です。彼らが後に気候変動を解決してくれるようなリーダーシップを発揮する存在になっていくのだろうなと期待を抱いて、共に残りのCOP18を楽しんできます!


 

2012年12月6日木曜日

会議も終盤!?日本のポジションと交渉の進捗

こんにちは☆国内組の門川です。
12月に入り、就活が始まりましたね!
COP18の閣僚級会合も124日から始まっています!!


会合を前に長浜環境大臣は記者団に対し、
「資金支援では世界に貢献している!」
「すべての国が参加する新たな枠組みの発効のために努力が大事だ!」
と発言し、交渉の前進に向け各国に働きかけていくという姿勢を示しているものの、

*COP18 閣僚級会合が開始へ
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121204/k10013948791000.html


昨日5日の長浜環境大臣の演説では、
2020年までに温室効果ガス1990年比25%削減目標」や、
「発展途上国への資金援助の具体的数値」には、
触れられませんでした。

*温室ガス「25%減」には触れず=長浜環境相が演説
 http://www.jiji.com/jc/zc?key=%a3%c3%a3%cf%a3%d018&k=201212/2012120501155


このような日本の姿勢に対して、
日本は後ろ向きな発言をし、交渉を妨げたとして、
不名誉な賞である「化石賞」を受賞し、NGOからの批判を受けました。

*日本また「化石賞」 環境相演説に低評
 http://www.asahi.com/international/update/1206/TKY201212060416.html


また、環境NGOの気候ネットワークは
「日本の温暖化対策が不十分な10の理由」をあげ、
日本の交渉姿勢を批判しています。

Kiko COP18/CMP8通信 No.3 (2012125)
 http://www.kikonet.org/theme/kiko.html

(心の声)が面白いので、ぜひ見てみてください^^


さて、交渉の進展はというと…
閣僚級の会合が本格化したことにより、議題によっては進展がみられます!
京都議定書第二約束期間の長さについては、
途上国は5年を主張するのに対し、EUを含む先進国は8年を強く主張し、
大きく対立がありましたが、
先進国が主張している8年とし、途上国に配慮して
先進国の削減目標を期間中に引き上げる仕組みを設けるよう、
調整している方向にあるようです。

*京都延長、8年で調整
 http://www.jiji.com/jc/zc?key=%a3%c3%a3%cf%a3%d018&k=201212/2012120600126



 
さて、会議も終盤にさしせまっています。

何が決まり、何が次の課題として持ち越されるのか。

日本は様々な批判をどう受け止め、どうでるのか。

目が離せませんね!!

ユースの存在意義①

こんにちは!派遣メンバーの長澤です。

今日はユースの存在意義について自分の感じたことをお話します!

皆さんは国連の会議にYouth(若者世代)が参加することについてどう考えているでしょうか?

本物の国連会議です。



こんな感じのところです。

各国の交渉官が、自国で何度も話し合われた末に決めた意見を持って来て、対立と妥協の末にそれらをまとめる場です。
そんな場所にYouthが参加、なんて聞くと、私たちは何をしているのか、と思いますよね。

私も以前はその一人でした。
Youthが国連の会議に行って何の意味があるの?というマイナスの意味ではなくて、、、
イメージが全く湧かなかったんです。
国連会議に参加?何をするんだろう・・・。
「?」がたくさんついたまま、ドーハに乗り込み、会議が始まり、1週間が経ちました。
私がここに来て感じたことはたくさんありますが、一番はやはり自分たちYouthの存在意義に関してです。

一言で言うと「私たちYouthの存在意義は大きい」です。
自分が思っていたより大きいです。とても大きいです。
ある2つの経験をしたことでそう思うようになりました。
「Intervention」

「Action」
です。

今日は「Intervention」について書きます。
Youthは、国連の会議で交渉をして政府と一緒に会議を動かす、ということはできません。
しかし私たちも会議で発言の場を得ることができます。
これは「Intervention」というもので、Youthでまとめた意見を、直接議長に伝えることができるというものです。
時間は限られていますが、Observerとして会議を見学するだけでなく、発言をすることで議場にプレッシャーをかけることができ、時には会議の流れを変えることもできるのです。
こちらがInterventionの様子。




スクリーンの右下に「Civil Society」と書いてあるのが見えるでしょうか?汗

こちらはすぐ近くの子がInterventionしている様子
おくの女の子です。



最初の写真みたいに実際に前に出るわけではありませんが、自分たちの意見が世界に発信されているのだと思うと気持ちが高ぶります!

2週目も終盤に差し掛かりました。
次の「Action」についてもお楽しみにしてください!

2012年12月5日水曜日

もう一つの交渉〜異郷の地へ思いを馳せて〜

こんばんは!2回目の投稿になります。
CYJ国内メンバーの小竹です^^

前回は、COP18への個人的な思いのようなものを書きましたが、
今日は、少し変わって「ドーハと日本の関係」というテーマで、
書いてみたいと思います^^

というのも実は私自身、イスラム文化に少し興味があり、
1年生の春学期に、アラビア語を履修していたこともあるのですが、
(たった1年前なのに、記憶はすっかり、、はるか昔です^^;)
そういえば、"ドーハと日本の関係"ということでは、
それこそ"ドーハの悲劇"や"石油・貿易"の部分でしか知らないなということに、
先日、派遣メンンバー3人のアル・アリ会場入りの報告を受けて、気づきました。

ということで、今回はドーハの名前がついているこちらの会議について復習してみました。

             ~ドーハラウンド~
高校の現社の教科書に良く出てきましたね。懐かしいです^^
「○○ラウンド」が貿易や関税に関わる様々なテーマの交渉が行われる場で、
それがGATTからWTOに移っていったというところまでは、私も少し記憶があります。

その、GATT(関税及び貿易に関する一般協定)の締約国は、
その場をWTO(世界貿易機関)に移すまでに、8回にわたり交渉を行ってきたそうです。
その中で、1960年に開始された第5回交渉(ディロン・ラウンド)以降の多角的自由化交渉に対し、
「○○ラウンド」と名前がつけられているのだそうです。

そして、WTO設立後の2001年(11月)に初めて開かれたラウンドが「ドーハ・ラウンド」で、
正式には、途上国の意向を踏まえて「ドーハ・開発・アジェンダ」と言うそうです。

ちなみに、「ドーハ・開発・アジェンダ」までのラウンド交渉の一覧はこのようになっています。
(括弧内は参加国数です。)
・1947年 第1回交渉 (23)
・1949年 第2回交渉 (13)
・1951年 第3回交渉 (38)
・1956年 第4回交渉 (26)
・1960-61年 ディロン・ラウンド (26)
・1964-67年 ケネディ・ラウンド (62)
・1973-79年 東京ラウンド (102)
・1986-94年 ウルグアイ・ラウンド (123)
・2001年- ドーハ開発アジェンダ (149)

自由貿易交渉のテーマ自体も、「モノの貿易」のみのGATTから、
WTOでは「サービス貿易」や「知的財産権」を含むようになりましたが、
主な交渉分野はこのようなリストにまとまっていました。
○農業
農産品の市場アクセスの改善、貿易歪曲的国内支持の削減、輸出補助金の撤廃等の交渉
○非農産品市場アクセス
鉱工業品等の関税及び非関税障壁の削減・撤廃についての交渉
○サービス
サービス貿易の自由化のための交渉
○ルール (アンチダンピング ・ 補助金 ・ 地域貿易協定)
アンチ・ダンピング協定、補助金協定、地域貿易協定の規律の明確化・改善の交渉
○貿易円滑化
税関手続きを含む貿易手続きの簡素化・明確化のための交渉
○開発
途上国へのS&D(特別かつ異なる待遇)措置、実施問題等に関する交渉
○環境
WTO協定と多国間環境条約の関係、環境物品の関税引き下げ等の交渉
○TRIPS(知的所有権の貿易関連の側面)
ワイン・スピチッツの地理的表示に関する多数国間通報等力制度の設立等の交渉


途上国と先進国の交渉ということで、
まだまだ詳しくは追えていないのですが、
「ラウンド」のことについてちょっとだけ調べ始めてみると、
NAMAの話しが出てきたり、知的財産権の話しが出てきたりと、、

きっとこうした自由貿易交渉も、COP会議とも深く関わっているだろう、
と思うと同時にTPPのこと、関税のこと、、もっと色々勉強しなければー!
と思いました^^;

今回は、ちょっと時間とスペースの関係でここまでしか書けませんでしたが、
機会があったらまた、まとめて報告したいなと思います。


最後に、参考になったURLを載せます。
・経済産業省『ドーハ・ラウンドとは』
http://www.meti.go.jp/policy/trade_policy/wto/negotiation/doha/doha-round.index.html
・経済産業省『ドーハ・ラウンドの動き』
http://www.meti.go.jp/policy/trade_policy/wto/negotiation/doha/round-ugoki.index.html
・外務省『わかる!国際情勢』
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/wakaru/topics/vol5/index.html


それでは、COP後半戦、どのような悲劇や喜劇が生まれるのか、
ユースの活躍とともに、引き続き注目していきたいと思います^^

COPの二つの顔


こんにちは、今年よりCYJに参加しました、東工大修士一年の竹内です!
今回、初のCOP派遣という貴重な機会を頂き、COP18@カタールにいます。



僕はCOP18の後半である第二週間目から現地入りです。
これから僕なりの視点でCOP18、気候変動における取組を紹介していこうと思います!


COP18といっても、見る観点はとても多様なので、ある問いをもとにお伝えしたいと思います。その問いとは、「COPにおいてのユースの意義や価値は何か。」です。これが僕自身にとって常に問われていると思っています。


事前に交渉結果の程度が予想されて、かつ非公式な会合が多く交渉を見る機会が限られるCOP18では、交渉の細部を細かく追うだけではなく、交渉以外の様々な活動に目を向けるのも大きな価値だと思います。

つまり僕にとってCOPとは、

・気候変動についての国際交渉場
・世界中からの政府以外の多様な人々が集う場


の2つの側面があると思います。
 実はCOPには世界中から多くの若者・NGO・企業・科学者・先住民などの非政府の人々が集う場でもあり、各々がどのように考えて動き、気候変動の解決に貢献しようとしているのかを知ることや、彼らとつながって情報交換や今後の活動に活かすことなどもできます。

 交渉を傍聴することしかできないわけではなく、両面を見据えて行動することで僕らの活動のアプローチの幅も広がり、ユースの意義や価値における可能性を膨らませることができます!

次回から色々と紹介していきます!
お楽しみに!!!





2012年12月4日火曜日

CDM(クリーン開発メカニズム)について

こんにちは!カタールより派遣メンバーの長澤です。

ドーハでは昨日からCOP18の第2週目が始まりました!
今週からは閣僚級会合が始まるため、先週に増して熱いCOPになりそうです。


会場も先週と比べて随分混んでいます。
電車で言うなら、先週が昼間の空席のある状態で、今週がラッシュアワー少し前の空席が少ない状態って感じですね。。。



こちらが先週の様子。まだ空間がありますね。


で、こちらが今週の様子



入口を通るのに先週よりも少し時間がかかります!
違いますよね!?人の数!その場にいる人間としては場の雰囲気、活気の違いも感じました。

そういえば、毎日ほとんど同じ時間に乗っているバスも、空席のあった先週とは違い、ほとんど満席状態でした。


午前中からお昼にかけては、AWG-KP(京都議定書の下での附属書I国の更なる約束に関する特別作業部会)の重要な論点の一つであるCDM(クリーン開発メカニズム)のInformal Consultationsがありました。



そこで驚いたのが、これまで見学した会議の中で一番、ずば抜けて日本の発言回数が多かったことです!
話していたのはKPCP2(京都議定書第2約束期間)に数値目標を提出しない国がCDMを利用できるか、について。

CDMとは、先進国が途上国で行った温室効果ガス排出削減事業によって削減された排出量の一部を自国の排出量に割り当てることができるという、というものです。
これは支援を与える側の力が大きいため、先進国にとっては大変都合がよいのです。
KPCP2に参加しない国がCDMを使うなんて許せない!という途上国の両方と、使える便利な制度は手放したくないからという理由で日本に賛成の意を示す先進国に挟まれながら何度何度もも発言を繰り返す姿に思わず身を乗り出して会議に聞き入ってしまいました。

明日以降の動きが楽しみです!

COP中の日曜日の過ごし方♪


こんにちは!代表の廣瀬@ドーハです。

スタジアム外にて
今回はこっちに来て初めての休暇について話します。
1週目が終わり、日曜日はドーハ市内を観光しました!!

そして最初に行ったのは・・・念願のアル・アリ競技場!
「ドーハの悲劇」のスタジアムです!しかも最初はスタジアムの外で写真を撮っていたのですが、警備員にお願いをし、ピッチに入らせてもらうことが出来ました!!

何をすることもなく写真を撮るだけで1時間ほどその空間を存分に楽しみました。僕の貧しい文章作成力ではあの興奮を表すことはできないですが、ずっとサッカーをしていたので、正直会議中よりテンション上がってました!

そしてその後シティセンターへ行き、束の間の先進国文化(ショッピングモールです)を楽しみ、夜はしーしゃ(水たばこ)を堪能してきました♪
さっそうとピッチを駆け抜ける様子

2週目に入り参加者数、雰囲気ともに盛り上がってきました。
残りの時間も楽しんで行こうと思います!






シティセンターの夜景

2012年12月3日月曜日

COPに関する情報、どうやって集める?


みなさんこんにちは!CYJの篠原です。

ついにCOPも第二週目に入りました!これからが色々と決まってくる時期ですので、みなさんぜひ会議に注目してみてくださね(^-^)

さて、このCOPですが、何よりも最初に感じるのは「情報を集めることの難しさ」だと思います。

UNFCCCのサイトは慣れないと情報を集めることは難しいですし・・・

もちろん、やっぱり一番情報が載っているのはUNFCCCwebサイトです。
ですが、今日はあえてUNFCCC以外のCOPに関する情報の集め方を中心に書いていきたいと思います。

1. 日本語でCOPの情報が欲しい!
UNFCCCのサイトは英語で、読むのが難しい・・・
そんな時には「地球産業文化研究所」と検索してみてください!
なんと、会議の議事録から決定まで、詳細に日本語に訳されています。
ぜひ活用してください(^-^)


2. 日本のCOPへの交渉姿勢を知りたい!
COPに関連する日本の省庁は、主に環境省・経済産業省・外務省になります。
この中でも、COPに関する情報を集めるには、環境省と外務省のページが適しているでしょう。

●気候変動枠組み条約・京都議定書と国際交渉-環境省
●外務省: 気候変動問題

検索欄にこのように記入すると、過去のCOPから、場合によっては現在開催されているCOP18の情報まで
入手することができます。


3. いろいろな国の交渉姿勢が知りたい!
そんな場合はUNFCCCのサイトを活用しましょう!
UNFCCCのサイトを開く
②サイトの左側にあるDocuments & Decisionsを開く
③プルダウンの中からSubmissions from Partiesを開く
④自分の興味のある作業部会を選ぶ
こうすると、各国がCOP18以前に事前に提出した意見書を見ることができます。


4. COPに関係するNGOについて知りたい!
こんな場合には、CAN Internationalという団体のサイトが役に立ちます!
CAN Internationalと検索する
CAN Internationalのサイトを開くと、「About CAN」という項目のタブがあるので、それをクリック
③すると、ページの左の方に「Member Organizations」という項目が出てくるので、それをクリック
すると、いろいろな世界中にあるCOPに関係のある団体が、地域別に閲覧出来るページに辿り着きます。


これらを活用して、ぜひみなさんもCOPに関する情報を集めてみてください! 
ではでは!

ADP&stocktaking

どうも!ドーハ滞在10日目の北井上です。
日本はこちらと比べると圧倒的に寒いんですよね・・・?
途中なのですが自分は今日のCOP18を見学したのちに帰国するので、そのまま風邪を引いてしまわないかが心配です。。。

さてさて。自分がこれまで追いかけられるだけ追いかけてきたADPについてお話をしようかと思います。
今日は、17:00からすべての会合(SBI,SBSTA,AWG-KP,AWG-LCA,ADP)のstocktakingが行われていました。



中身としては、まずそれぞれの会合のchair(議長)がこれまで1週間の議論の内容と現状を報告していました。
それぞれあまり長い時間をとったわけではなくざっくりと、という印象ではあったのですが、AWG-KPとAWG-LCAはそれぞれの論点に則ってスライドを用いて図示してくれていたので非常に分かりやすかったですね。
自分が追いかけていたADPに関してはスライドがなく口頭のみの説明だったので非常に残念でした。。。
そしてその後はいつものように、これまでの1週間の議論とそれによって出されたpaperに関する意見と今後の方針に関するstatementを、各グループの代表が3分間で行っていくというものでした。


このstocktakingとそれまでの会合やpaper、また色々な情報を得た感じだと、やはり現段階では大事な部分はあまり進んでいないという印象です。
paperによって大まかなコンセンサスが取れているのは、2013年から2015年までの間で、COPの期間においてADPが開かれること、2013年は4月と9月に準備会合が開かれること、その中でroundtable形式による会合やworkshopなどが開催されることなどでした。
また、重要かな?と思ったのは、2015年までの新枠組みを作らなければならないという確認と、2014年までに交渉テキストの要素を決める、という点かと。
やはり現段階では具体性があまりなく、roundtableで一切異論がなかったものを集めてまとめたような形式です。


やはり個人的な意見としては、バリ行動計画やベルリンマンデートのように、「ドーハ」という地名のついた、しっかりとした今後2015年までの計画作りがなされてほしいですね。
最近はroundtable1and2としてADPの会合が行われたり、そもそもADPに関する会合が「All parties and observers」から、「All parties and observer Status」に変わってしまい自分たちのような一般のobserverは見れなくなってしまってブラックボックス化してしまっていてちゃんと会合を聴くことができなくなってしまっているのが残念なところではありますが、様々な有名なNGOなどによる情報提供も一緒に確認しながらADPを追っていけたら、と思っています。
・・・帰国しても、COPの期間中は追いかけ続けられたら、と思ってます!


もう真夜中・・・今日は何時間寝れるんだろう笑
自分にとっての最終日を心の奥底から楽しんできます!
それでは^^

気候変動と原発!?


こんばんは
国内メンバーのまりです^^

COPは2週目にはいり佳境をむかえています!
2週目にはいると、閣僚級の参加も始まります。
会議がどのように動くか目が離せません☆





本日は、COPと少し離れますが…
さとしんさんの記事に続き

選挙と温暖化と原発のお話

12月16日(日)に衆議院議員総選挙が行われます。
3月11日の東日本大震災ののち、初めての衆議院議員選挙です。

このたびの衆議院議員選挙では、各党・各候補者の原子力発電へのスタンスや政策が大変注目を集めています。


日本未来の党の嘉田由紀子知事が卒原発を掲げたことはいろいろなメディアで大きく取り上げられましたね
新聞、テレビ、ラジオなどどこかで耳目にしたが多いのではないでしょうか?

【朝日新聞】嘉田知事新党は「日本未来の党」 卒原発掲げ結成を表明
http://www.asahi.com/politics/update/1127/OSK201211270043.html


実は自分は滋賀県の出身で、京都大学在学中なので、
そういう意味でも今回の嘉田由紀子知事のことはたいへん注目しています笑


これまで、原子力発電は温暖化対策に貢献するとして、日本ではエネルギー政策に取り入れられてきました。
2030年までのエネルギー基本計画の見直しがこの夏行われました。
エネルギー基本計画に関するパブリックコメントの募集も記憶に新しいかと思います。



より深くCOPと関連するところでは…

京都議定書に参加しない国が、CDMを利用できるのかいなかという議論が今COPでは行われていますが、
CDMにて原子力発電の技術を日本から途上国に輸出するという議論もありましたね。

【WWFジャパンスタッフブログ】「原子力をCDMに」との主張で日本が「化石賞」を受賞
http://www.wwf.or.jp/staffblog/2011/10/cdm.html



2009年に発表された民主党の環境政策「二酸化炭素を2020年までに1990年比で25%、2005年比で33.3%削減」
はその数値こそ取り下げられていませんが、到達には程遠い状況です。
政府はその理由を東日本大震災、ひいては原子力発電と結びつけて「達成できない理由」を説明しています。
が、以下の社説でも書かれている通り、温暖化防止と脱原発は両立できるのではないでしょうか。

【東京新聞】温暖化対策会議 脱原発と両立できる
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012120302000131.html

【気候ネットワーク】「温室効果ガス25%削減目標」堅持を原子力に頼らない温暖化対策は可能
http://www.kikonet.org/iken/kokunai/2011-04-18.html




選挙戦をしっかり見極めながら、難しいですが

どんな党なのか
どんな人なのか
どんな日本を描いているのか

を考えて、自分の1票を投じたいですね



今回は少し前のさとしんさんの投稿に続き
少し政治色を交えて、気候変動問題について考えてみました♪




さてさて最後に…
ドーハはとてもいい天気のようです~





美しい青空が、きれいな青い海が、100年後も1000年後も見られるといいなあと思います^^

まり

2012年12月2日日曜日

資金についての話


代表の廣瀬です。
COP18も1週目を終え、参加者が徐々に増えて来た印象があります。

COP18の大きな論点でもある資金について、(1)これまでの簡単な流れ、(2)資金から見たCOP18の論点、(3)今後の展望等の3回に分けて投稿していきます。

(1)これまでの簡単な流れ
これまでの気候資金メカニズムにおいて、いくつかの施策はされています。例えば以下の基金、機関の設立があります

COP18会場(AWG会合が開かれます)
・地球環境ファシリティ(GEF)
・気候変動特別基金(SCCF)
・後発開発途上国基金(LDCF)
・適応基金(AF)
・気候基金(CF)
・気候変動に関するハイレベル助言グループ(AGF)

それぞれの役割は省きますが、これだけの多くの機関が設立されている背景には、資金の重要性、途上国からにニーズがあります。しかしこれらが貢献・拠出する額はまだまだ小さく、カンクン合意、ダーバン合意を経て設立された緑の気候基金(GCF)の今後の期待が大きいです。

これは次回に続きまーす。

クリスティアーナ・フィゲレス事務局長とユースの対話
AWGLCA会合の様子



社会人1年目が感じるCOP


国内組、社会人1年目のぶっちーです。
COP15@Copenhagenの参加者です。
あれからもう3年も経ってしまいました。
COPの季節になると感慨深いですね~。
と言ってられないほどの情報量がCYJメンバーではやり取りされています!

仕事が始まるとなかなか交渉をリアルタイムに追うことは厳しいですが、
取捨選択しながら記事を読んだりして情報を追っかけています。

私は電機メーカー勤務なので国内のエネルギー政策によって売れ行きなど左右されますが、(今年は太陽光関連の装置に関する問い合わせが増えたみたい・・・)
実際に働きながら政策の変化を感じられるかは、私にはまだよくわかりません。

先輩方はこのままだと事業はただただ縮小していくだけだと感じているようで
「若い人の柔軟な意見が必要です!」というようなことは言われました。
(それでも目の前の数字以外に気を払う余裕があまりないような・・・。)

まだまだ目の前にある書類作成で精一杯な日々ですが、
わからないなりに、色々な事業の可能性を想像しながら
日々を過ごしていきたいなと思っています。

そのためにも、気候変動政策の最前線の情報は手に入れておかないとですね!
物理的に動くことが難しい社会人でも、オンラインで最新情報を手に入れることはできます。

このブログを読んでいる若手社会人の方がどれくらいいるかわかりませんが、
可能性にワクワクする気持ちを忘れずに!

会議も後半戦です。
あと一週間でどのような着地点に辿り着くのか日本から見守りたいと思います。

2012年12月1日土曜日

Follow globally, vote nationally:)


みなさま

こんにちは

国内班のえりこです

今日は、日立環境財団の環境NPO助成報告会に行ってきました。
http://www.hitachi-zaidan.org/kankyo/topics/topics61.html

僕らがお世話になっている気候ネットワーク様やISEP様もプレゼンしておりました^^

やっぱりFinanceって大事ですよね。

日本も途上国支援の目標は超えたようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121127-00000821-yom-soci

じゃぁ実際のGHG削減活動はというと、25%削減目標は撤回していないものの、今年のエネルギー白書によると火力の割合が8割程度となり非常に困難な状況です。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS15061_W2A111C1000000/

京都議定書の第二約束期間に削減義務を負わないことでCDMを使えない可能性がありますが、
これは日本にとって大きな損失かもしれませんね。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201211240115.html

いったい何が地球のためなのでしょうか、日本のためなのでしょうか。

国内では衆院選が間近です。

各政党が原発に関しても長期目標を掲げています。
どの政党も長期的に存在が、少なくともトップが保証されてはいない点が
実効性に疑問を持つところではありますが。

原発は利用は気候変動にも大きく影響します。

このブログをお読みの方は是非COP18の顛末を見届けた後、
衆院選にしっかり投票に行ってほしいと思います。


僕も学生時代にCOP16、COP17に行きましたが、
このブログを見ていると、会場の臨場感を思い出して胸が高鳴ります。

そんな体験をしたいというあなた、スタッフは随時募集中ですよ^^

さぁ、楽しい12月にしましょう☆