2012年12月5日水曜日

もう一つの交渉〜異郷の地へ思いを馳せて〜

こんばんは!2回目の投稿になります。
CYJ国内メンバーの小竹です^^

前回は、COP18への個人的な思いのようなものを書きましたが、
今日は、少し変わって「ドーハと日本の関係」というテーマで、
書いてみたいと思います^^

というのも実は私自身、イスラム文化に少し興味があり、
1年生の春学期に、アラビア語を履修していたこともあるのですが、
(たった1年前なのに、記憶はすっかり、、はるか昔です^^;)
そういえば、"ドーハと日本の関係"ということでは、
それこそ"ドーハの悲劇"や"石油・貿易"の部分でしか知らないなということに、
先日、派遣メンンバー3人のアル・アリ会場入りの報告を受けて、気づきました。

ということで、今回はドーハの名前がついているこちらの会議について復習してみました。

             ~ドーハラウンド~
高校の現社の教科書に良く出てきましたね。懐かしいです^^
「○○ラウンド」が貿易や関税に関わる様々なテーマの交渉が行われる場で、
それがGATTからWTOに移っていったというところまでは、私も少し記憶があります。

その、GATT(関税及び貿易に関する一般協定)の締約国は、
その場をWTO(世界貿易機関)に移すまでに、8回にわたり交渉を行ってきたそうです。
その中で、1960年に開始された第5回交渉(ディロン・ラウンド)以降の多角的自由化交渉に対し、
「○○ラウンド」と名前がつけられているのだそうです。

そして、WTO設立後の2001年(11月)に初めて開かれたラウンドが「ドーハ・ラウンド」で、
正式には、途上国の意向を踏まえて「ドーハ・開発・アジェンダ」と言うそうです。

ちなみに、「ドーハ・開発・アジェンダ」までのラウンド交渉の一覧はこのようになっています。
(括弧内は参加国数です。)
・1947年 第1回交渉 (23)
・1949年 第2回交渉 (13)
・1951年 第3回交渉 (38)
・1956年 第4回交渉 (26)
・1960-61年 ディロン・ラウンド (26)
・1964-67年 ケネディ・ラウンド (62)
・1973-79年 東京ラウンド (102)
・1986-94年 ウルグアイ・ラウンド (123)
・2001年- ドーハ開発アジェンダ (149)

自由貿易交渉のテーマ自体も、「モノの貿易」のみのGATTから、
WTOでは「サービス貿易」や「知的財産権」を含むようになりましたが、
主な交渉分野はこのようなリストにまとまっていました。
○農業
農産品の市場アクセスの改善、貿易歪曲的国内支持の削減、輸出補助金の撤廃等の交渉
○非農産品市場アクセス
鉱工業品等の関税及び非関税障壁の削減・撤廃についての交渉
○サービス
サービス貿易の自由化のための交渉
○ルール (アンチダンピング ・ 補助金 ・ 地域貿易協定)
アンチ・ダンピング協定、補助金協定、地域貿易協定の規律の明確化・改善の交渉
○貿易円滑化
税関手続きを含む貿易手続きの簡素化・明確化のための交渉
○開発
途上国へのS&D(特別かつ異なる待遇)措置、実施問題等に関する交渉
○環境
WTO協定と多国間環境条約の関係、環境物品の関税引き下げ等の交渉
○TRIPS(知的所有権の貿易関連の側面)
ワイン・スピチッツの地理的表示に関する多数国間通報等力制度の設立等の交渉


途上国と先進国の交渉ということで、
まだまだ詳しくは追えていないのですが、
「ラウンド」のことについてちょっとだけ調べ始めてみると、
NAMAの話しが出てきたり、知的財産権の話しが出てきたりと、、

きっとこうした自由貿易交渉も、COP会議とも深く関わっているだろう、
と思うと同時にTPPのこと、関税のこと、、もっと色々勉強しなければー!
と思いました^^;

今回は、ちょっと時間とスペースの関係でここまでしか書けませんでしたが、
機会があったらまた、まとめて報告したいなと思います。


最後に、参考になったURLを載せます。
・経済産業省『ドーハ・ラウンドとは』
http://www.meti.go.jp/policy/trade_policy/wto/negotiation/doha/doha-round.index.html
・経済産業省『ドーハ・ラウンドの動き』
http://www.meti.go.jp/policy/trade_policy/wto/negotiation/doha/round-ugoki.index.html
・外務省『わかる!国際情勢』
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/wakaru/topics/vol5/index.html


それでは、COP後半戦、どのような悲劇や喜劇が生まれるのか、
ユースの活躍とともに、引き続き注目していきたいと思います^^

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